読書

ディアスポラ

今回はすごくドラマチックな話だと思いました。それは私が一番印象的だったのが、第2部だかららだと思います。第2部はヤチマとイノシロウの幼馴染の関係とか、イノシロウが年上の女性(リアナ)に惹かれる話が出てきて、しかも結末がイノシロウの出家です…

豊饒の海・暁の寺

今度はタイのお姫さまに生まれ変わりました。それで色々と期待してたんですけど、ほぼ完全に本多がメインになっていて、お姫様の見せ場はあまりありません。内容も最初の方はともかく中盤から仏教のことと、気色悪い、いやらしい話ばかりで嫌な感じでした。…

ひかりごけ

私としては武田泰淳に興味があるのに、三島由紀夫ばかり読んでてアレなので読みました。短編集で4作あります。「ひかりごけ」、「異形の者」は違うかもしれないですけど、「流人の島にて」、「海肌の匂い」と長編の「富士」(id:eeeeee:20050825:1124983005…

豊饒の海・奔馬

春の雪に比べると主人公の勲がプリプリした感じ(純粋というか頑固)で魅力的ではありませんでした。最後どうなるのか大筋で解ってしまっているのも問題かもしれません。でも結局の所は面白かったです。生まれ変わりに関する話が好きなので続きが楽しみです…

豊饒の海・春の雪

この前に読んだ富士(id:eeeeee:20050825:1124983005)と豊饒の海に関する解読本があるみたいで、それを読めたらいいなと思って読み始めました。最後の方はなかなか面白かったです。ですが平凡な感じなので人物などの動きを追えばいいのか、雰囲気を楽しんで…

感じない

初めの方のセーラー服の話はつまらなかったのですが、途中ロリコンの話の辺りからは面白かったです。昔ラジオで、みうらじゅんさんが「ロリコンには自分自身が少女になりたいというタイプがいる」という話をしていました。私も共感じゃないですけど賛同して…

舞城

途中にすごい大きい文字が出てきて、電車の中で読んでいるときに恥ずかしかったです。別に誰も見てないかもしれませんけど、見るきなくても読めるぐらい大きい字なのです。私は小説(文庫本)の場合、内容にあわせて文字を変化させるのはあまり好きではあり…

小川一水

「老ヴォールの惑星」はSFマガジンで既に読んだことがありました。そのとき、すごいおもしろいと思って、その後に読んだ「第六大陸」で少しがっかりしたほどでした(でも第六も最後まで読みました)。今回は一回読んでるから読み飛ばしました。それで記憶…

富士

長いです。そして、どちらかというと読みやすい感じなのですが、読書スピードが上がりませんでした(読みづらいっていうのは、文語または順ずるような古い言葉使いであるとか単純に難解な単語が使われていて文章が難しい、または特に最初の方で内容に興味が…

サブ

さぶって人が主人公なのかと思ったら違う人が主人公でした。いろいろと読書に集中できなかったので1週間ぐらいかかりましたが、別に難しい本ではなくて、むしろ読みやすい小説です。さぶ (新潮文庫)作者: 山本周五郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1965/12…

夢見る人の物語

ずっと前に半分ぐらいまで読んで、途中でほったらかしていたのですが続きを読みました。描写が綺麗でユーモアとかもあって面白かったです。でも、これよりも「世界の涯の物語」の方がおもしろかったです。ファンタジーの部分もいいのですが、現実と接続して…

青べか

最初の方何だかわからず入りこめなかったのですが、じょじょに面白くなって、それなりに楽しんで読みました。それで解説にもそういうことが書いてあったので「ああ、こういうものなのかな」という感じです。最終的には気に入りました。青べか物語 (新潮文庫)…

いじめ

私にはあんまり合わなかったです。最後まで読んだので読みやすかったとは思います。今度別なのをいじめの話じゃないやつを読もうと思います。ナイフ (新潮文庫)作者: 重松清出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/06/28メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 162…

新書

決断力という名前だけど、決断以外にもいろんなことが散漫に書いてある感じでした。物の考え方とかいろいろ書いてあります。実例等で出てくる将棋に関すること、名人の人の話とか、がおもしろかったです。あと、羽生さんは一局試合をすると3kgぐらい痩せ…

聖の青春

ノンフィクションとかドキュメンタリーは苦手なのですが、これはよかったです*1。人の一生を書いているはずなのに、密度が濃くて最初から最後まで面白かったです。次は羽生さんの本を読んでみようと思います。聖の青春 (講談社文庫)作者: 大崎善生出版社/メ…

扉は閉ざされたまま

前に行ったオフ会で進めてもらったので読みました。ミステリーだとは解ってましたが、いきなり不自然なセキュリティの話が書いてあってミステリーのすごさを感じました。あと、登場人物が一度に7人ぐらい出てきて覚えられませんでした。でも、どうにかなる…

虚空遍歴を読み終わりました。後半は最初の方におもしろいところもあったけど、どんどん落ちていくのであんまりでした。5〜6年前の私なら解ったような振りをしたかもしれないけど、最近は破滅的な芸術家とかのことは完全にわかりません。おけいにばかり肩…

虚空遍歴

id:finalventさんが愛読書として進めていたので買ってみました。上巻を読みました。山本周五郎は初めてなんですが、つるつるした感じで読みやすいです。時代物はあまりよまないのですが、主人公の冲也とおけいの関係がソウルメイトっぽいのが新鮮です。ただ…

オルファクトグラム

評判がいいみたいなので読んでみました。始めの方、臭いの表現に違和感を覚えてあんまりでした。でも読み進めていった結果、後半はおもしろかったです。ところで、この本は字が妙に大きかったです。もうちょっと小さくすれば薄くなるし、上下も一冊にまとめ…

漢字と日本人

色々と漢字と言葉について書いてありました。漢字よりもひらがなを使っていこうということに、抵抗を覚えたりしました。けれど最終的には感心させられて全面的ではないですが、ある程度は賛成という感じです(漢字だけに)。実践していこうと思います。総合…

タフの方舟 2天の果実

「魔獣売ります」はSFマガジンで読んだんだけど、タフの話と思ってませんでした。タフのキャラを知ってて呼んだ方がおもしろいかも。「天の果実」のクライマックスの部分は、ちょっと悲しい展開になったけど迫力があってすごかった。大人気らしい「氷と炎…

煙家土か食い物

おもしろかったです。でも特に最後の方で多かった、痛々しいシーンは嫌でした。映像とかマンガとかより小説での切ったり縫ったりする描写が苦手です。煙か土か食い物 (講談社文庫)作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/12/14メディア: 文庫…

タフの方舟

タフという変なオッサンと胚種船という、生物の胚を積んだ船を軸にした短編3話が載っています。どの話も結末の想像が出来てしまうけど、途中の展開にスリリングなところがあってよかったです。私は2話目がトリーミューンという粋なおばさんが出てきて面白…

古事記伝

古事記伝の2巻を読み終わりました。薄かったのに読み終わるのに1月近くかかりました。2巻では昔話として聞いたことがあるような話が出てきて、物語的にも面白いです。といっても、まとめてしまうと伊邪那岐命、伊邪那美命の話と天照大御神、須佐之男命の…

世界は密室で出来ている。

舞城王太郎さんの本を読みました。ミステリにあまり興味がなかったせいで全然知らない人だったんだけど、すごい人気のある人らしいです。気にし始めると色んな日記に書評などが載っていました。 やっぱり、現代の日本人の文章は読みやすいです。古事記伝が遅…

万物理論

去年1回読んだのだけど、解らないところが多かったので再読。結局よく解らないところはそのままなんだけど、1回目に読んだ時よりさらに面白く読めました。 よく解らないというか納得できないとろは、基石がTOEを理解していることで宇宙が存在する(?)…

古事記伝

古事記伝を読んでいます。この前1巻を読了しました。 しかし、今日また君か。さんの話とWikipediaを見て内容を読み違えてることにびっくりしました。 まず、私は迦具土神(カグヅチノカミ)は火神(ヒノカミ)なので十拳劔(トツカツルギ)を作る時に活躍し…