古事記伝

古事記伝の2巻を読み終わりました。薄かったのに読み終わるのに1月近くかかりました。2巻では昔話として聞いたことがあるような話が出てきて、物語的にも面白いです。といっても、まとめてしまうと伊邪那岐命伊邪那美命の話と天照大御神須佐之男命の話とほんの少しなのが悲しいです。仕事帰りなど疲れていると理解力が異常に低下して読み進めなくなるので、時間の使い方などから直すことができればスピードを上げられそうです。でもどうなるか解りません。
まず、古事記の現代語訳と平行して読むようになったので、物語の把握はできるようになりました。他の説明も理解しやすくなったので、すごく役に立っています。一方で古事記伝の方は説明が詳しいですし、古事記独特の雰囲気を感じ取れる気がするので両立する意味もありそうです。
難しいのですが感想です。出来上がったばかりの世界に新しい神様を生んだりしているのですが、そういう生命力と、現在にはない神秘の部分が混じっているのがとても魅力的です。古事記伝を読んでいると神代の世界も、本居宣長が生きていた時代にも行くことも見ることも出来ないというのが不思議になります。

古事記伝 2 (岩波文庫 黄 219-7)

古事記伝 2 (岩波文庫 黄 219-7)