世界は密室で出来ている。
舞城王太郎さんの本を読みました。ミステリにあまり興味がなかったせいで全然知らない人だったんだけど、すごい人気のある人らしいです。気にし始めると色んな日記に書評などが載っていました。
やっぱり、現代の日本人の文章は読みやすいです。古事記伝が遅々として進まないので、だだでさえ遅かった読書スピードがさらに落ちたのかと思いましたが、読みやすい文章だし、すごく面白かったので一気に読むことが出来ました。文圧が高いとかって表現される文章ですが、確かに引き込まれる感覚には圧力という言葉しっくりきました。すごい技術だと思いました。ただ全般的に綺麗ではなくて、毒々しいやり方なのは気になりました。それと、挿絵がたくさん入っていて、関係ない絵や、事件の状況を示した物があるのですが、最後のほうでは完全に絵に謎解きを任せているのが豪快でした。でも、これはいいと思います。おもしろかったので違うのも読んでみようと思います。
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/04/15
- メディア: 文庫
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