読書

ギリシャ正教

今までキリスト教の神様って何がいいのか解らなかった。「神様とか本当にいるの?」とか「全知全能の存在だとどうしてそれを信仰するの?」という感じ。ちょっと前に遠藤周作とかも読んでたんだけどそこでも疑問がありました。でもこれを読んだらちょっと納…

シンギュラリティ

SFマガジンに3回だけ載ってたアッチェレランドが好きなので超期待して読みました。ストロスだし読んだ感じからしてもジョークみたいな部分があるんだろうと思ったのだけど色々散漫でよく解りませんでした(ストロスはイギリス人らしい)。必要なのかどうなの…

七王

続きが早く読みたいです。結構長編なんだけど細かく面白い部分がでてくるのが良かったです。終わったエピソードの次に続きのエピソードをくっつけてる感じじゃなく、流れの中の重要(だから書いてる)な部分なのだけどその話が面白いのです。これは重要なと…

西洋音楽史

各時代の特徴がとても解りやすい本です。前書きからすごくいいことが書かれていました。なので期待して読み始めましたがここまで面白く読めるとは驚きです。 クラシックはできるだけ突き放して徹頭徹尾歴史上の産物として眺め―― それに対して古典/現代音楽の…

デス博士

アイランド博士の死と死の島の博士が面白かったです。ジーン・ウルフっぽい裏側の部分みたいなのは全然読めてないと思いますが、特にアイランド〜の方は疲れていたときに読んだのですごく感じました。がんばってもう一回読んでみようかと思います。 アメリカ…

神々

ダンセイニ先生の新しいのが出ていたので、途中でほっぽっていた前のヤツを急いで読みました。私は後半の方の普通の人間の話が好きです。幽霊がユニコーンとかがいた名残として少しだけ出てくる話が面白かったです。なんとなく現実(現代)と地続きでファンタ…

ネアンデルタール2

噂通り面白くなかったです、でも落ちはまあまあでした。ネタバレですけど、話の最初からずーっと引っ張るポンターが犯した罪というのが「(人の)キンタマを切り取った」だというのはすごいアイデアだと思いました。バカSFみたいな褒められ方をもっとされて…

脳髄

ビデオが出てくる話とか携帯が出てくる話があって、小林泰三版「着信アリ」とか見たいでした。未来から電話がかかって来てたし。それと機械が沢山出てくる話が多い分、いつもよりドロドロした感じは少ない気がしました。私としてはドロドロも嫌いじゃないけ…

夢の終わりに

オズの魔法使いに関係があるから読み始めたのですが、ドロシーには実在のモデルがいた云々のところに感心を持たずに読んでたので、目的のわからない話になりました。不幸な話の部分は可哀想に思いましたが、アメリカの話だから文章から受けてる印象とちょっ…

孫文

中学校のころから何した人なのかよく解らなかったのが孫文です。最近読んだ本でも、中華民国を設立したときの臨時大総統になったということだけど、すぐに袁世凱に渡しているみたいだし、なんで重要人物なのか解りませんでした。それでこの本を読んでみたん…

白鯨

白鯨を読み始めてみました。すごく長い小説だと勝手に思っていたのですが、文字が大きいからそうでもないみたいです。それに文章も簡単だし挿絵が入ってたりして読みやすそうです。最初の方で主人公にホモの恋人が出来て読む気が出てきたのですが、上巻の最…

ネアンデルタール

ソウヤーを久しぶりに読みました。あまり意味のない話だし、都合がいい話(都合がいいことが良く起る話)です。でも登場人物が次にどうなるかとかがどんどん気になるので変な感じでした。嫌いなイメージの作家が書いてたら面白くないって言ってそうだけど、…

スロウボート

作者の人が書いている「アラビアの夜の種族」っていうのが読みたいのですが、ハードカバーでしか出ていないので読んでいません。それで別に文庫になった本があったので読んでみました。本屋で手に取ったときは薄くってびっくりして(勝手に300〜400ページぐ…

中国の近代

中国の歴史の勉強の続きです。id:jounoさんに教えてもらったページ(http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/7906/index.html)で推薦図書になっていたので読みました。私の場合は基礎知識もないので、名前がたくさん出てきたり大変です。でも「中立」な立…

アジアンタム

パイロットフィッシュの続編だと思ったけど違いました。でも同じ名前や職業の人が出てきて紛らわしいです。アジアンタムブルー (角川文庫)作者: 大崎善生出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/06/25メディア: 文庫 クリック: 25回この商品を含むブログ (11…

パイロットフィッシュ

以前に読んだ「聖の青春」がすごく面白かったので期待して読みました*1。ただ書評で村上春樹っぽいと言うのも見ていて、随分感じが変わったんだなという感じもありました。「聖の〜」は、オシャレっぽい部分が全然ない話だったからです。 感想はこっちも面白…

太平天国

中国の歴史を勉強しようと思っています。ただ最初に手をつける題材として太平天国はちょっとふさわしくない気もします。でも「太平天国の乱では2千万人ものべらぼうな人が死んだ」という話を聞いていて*1、衝撃的だったので読んでみました。ただしこの本に…

わが子キリスト

短編が3つあるのですが、3つとも複雑だったり、知識がなかったりで難しかったです。「わが子キリスト」は複雑ながらも面白かったです。でも「王者と異族の美姫たち」は結論がよくわからないし、「揚子の老虎」は歴史をよく知らないせいか途中で話がわから…

目まいのする散歩

エッセイみたいな日記みたいな小説でした。普通のときに読んだらつまらなかったかも知れませんが、作者の武田泰淳について知りたいときに読んだので面白かったです。 中では「貯金のある散歩」、「あぶない散歩」辺りに興味を持ちました。泰淳は若いころに坊…

井上

半分ぐらいまで読んだ時に、崩壊について書いてある話が多いのかなと思いました。話の最後で登場人物に大きな状況の変化(悪いこと)が起こります。ただし変化後のことはあまり書かれていません。だから現状の崩壊がポイントなのかと思ったのです。そうした…

墨汁

流行っているようなので読んでみました。私の年代だと教科書とかに胎児の挿絵とかが出ていたので、爬虫類とか両生類っぽい過程があることは常識なのですが、それでも面白かったです。特に卵の中の雛に墨汁を入れる部分は興味深い話でした。でも生命記憶に関…

司馬遷

私は武田泰淳が書く文がとても特殊なものに感じられます。この本は小説ではないのだけれど、史記自体がそうなのか、泰淳が書いたからそうなのか解らないけど感じました。人間を見ている文章だと思うのだけれど、当たり前の部分、ごく普通の人がもつ悩みが書…

マッカンドルー

かなり面白かったです。先に続編の方を読んでしまったため、ちょっとネタバレ状態だったのがもったいなかったです。私にとっては太陽レンズの解説の中に出てきたビックバンが印象的だったんだけど、総合的にはこっちの方が面白い気がします。でも両方という…

マッカンドルー

すごく面白かったです。科学的なアイデアがメインだと思うのだけど、読みやすい小説でした。そして付録として本人による科学的な部分の説明がついていて、これもよかったです。ビッグバンの説明が迫力があってすばらしいし、私は不勉強なのでためにもなりま…

ブリタニカ

百科事典を全部読む人の話ですが、内容のほとんど全部が下らない冗談ばかりです。そんなに面白くないです。ただ著者の父が著者の名前をジェイコブズ2世を飛ばして4世とつけようとしたという話があったのですが、そこだけは電車の中で笑いを堪えるのが大変…

忠臣蔵とは何か

忠臣蔵(忠臣藏)を真面目に見たことがないのですが読んでみました。私の場合は武士道とかを知らないので御霊信仰説をすんなり信じてしまうのですが、忠臣蔵が好きな人達はどう思うのでしょうか。忠臣蔵と曾我物語とか、事件と演劇と霊っぽい部分なんかが相…

裏日本

江戸時代とかは日本海側も栄えていたり、日本海の湖水化って考えとが面白かった(ただこれは戦争の問題なのか)。 都会から田舎に税金が動いてるイメージだったのだけど、過去にこういう部分があることは考えてなかったです。気持ち悪い感じでした。でも全国…

新しい太陽の書・拷問者の影

読んでみたいと思っていたら、再販されたので読み始めてみました。1冊読んだ感じだと普通のファンタジーという感じです。「出てくる物が凝っているなあ」と思うけど、全体での面白さはよく解りません。まだまだ続きがあるので読んで行こうと思います。あと…

豊饒の海・天人五衰

やっと全部読み終わりました。春の雪が一番面白くて、奔馬、天人五衰が同じぐらいで、暁の寺が最後という感じです。だけど全体的に良さがわからない感じでした。天人〜はメイドさんとか出てきてえん×むすかよという感じでした。豊饒の海 第四巻 天人五衰 (て…

パニクるな

ごちゃごちゃと小ネタをはさみながら話が進んでいく感じがイギリスっぽいと思いました。面白さはともかく、心地よい感じです。あと最後の方に汎次元生物(地球上の三次元とは別に本体を持ってる)が出てきました。ディアスポラを読んだばかりなので想像しや…