2005-11-19 司馬遷 読書 私は武田泰淳が書く文がとても特殊なものに感じられます。この本は小説ではないのだけれど、史記自体がそうなのか、泰淳が書いたからそうなのか解らないけど感じました。人間を見ている文章だと思うのだけれど、当たり前の部分、ごく普通の人がもつ悩みが書かれている気がします。文章家は高尚な問題をよく使うけれど、泰淳が書くものは普通の問題で、でも書かれた文章は特殊なものになっているということです。司馬遷―史記の世界 (講談社文芸文庫)作者: 武田泰淳,宮内豊出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/10/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (20件) を見る