こんにちは、母さん

ブログ検索で最終回の感想を探しました。でも相変わらずでろくな感想が見つかりません。元々このドラマについて書いている人も少ない。そしてあっても当たり障りない漠然としたものばかりです。しかたないので私が書いてみました。私は主題って言葉の意味が学生のころからよく解りません。なので主題じゃないかもしれないけどこのドラマのポイントは「人を褒める」ということだと思います。
最終回で主人公の昭夫(主人公は昭夫の母親の福江かもしれないけど)が段田安則に謝罪文を書いたことを福江(加藤治子)が「直ちゃん(児玉清)もお父さん(昭夫の父)も出来なかったことだ。私も出来ない」と言って褒めるシーンがあります。これがこのドラマで一番だいじなシーンです。この謝罪文の内容がそれ以前にでてくるのですが実際には謝罪文ではありません。「あなたは今まで会社に重要な貢献をした〜〜」という段田安則を褒めている文章なのです。ドラマの中で直ちゃんや昭夫の父親は立場とか思い込みがあって自分の子供たちを褒められませんでした。福江も肝心なときに昭夫を褒めることが出来なかったというエピソードが出てきます。そんな中で昭夫だけが自分が重視していた会社に背きながら他人を褒めました。人を褒めることについて書かれているのがこのドラマです。3話までは違うかもしれないけど最終回はそうです。
ここからは私が今日考えていたことなのでドラマでそこまで表現されてないかもしれません。このドラマの中では人を褒めるためには自分の考えを犠牲にしないといけないとかそんなことがセットになっています。ただ褒めるだけなら自分は関係ないのにこれはどういうことかが不思議でした(褒められる対象が褒められるようなことをやっていればいいはず)。そこで解ったのは褒めるというのはその人の味方になることだと言うことです。なので元々味方の人どうしで褒めあうようなのは本当に褒めることではないのです。考えの違う人を褒めて味方になる。何か新しいこと(立場や常識に反している)などをやって不安になっている人を褒めて味方になってあげる。こういったことこそが真に褒めたことになるのです。